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老いはどうして起こる?!

年を重ねると見た目にはシワやシミがたるみがでてきます。見た目以外では耳が聞こえずらくなったり、目が見えにくくなったり、物覚えが悪くなったり、からだのあちらこちらに痛みや病気がでてきます。

50才を過ぎると老いるスピードはギアチェンジをして一気に加速していくように思います。老いの原因やメカニズムを知ることによって、老化のスピードをシフトダウンできるかもしれません。

では老いはどうしておこるのでしょうか?
老化の原因は様々な学説があります。

①細胞分裂説

人間の体には60兆個の細胞があります。何にでも寿命があるように、細胞にも寿命があり、老化が起こるのではないかというものです。

それぞれの細胞には分裂できる限界がはじめから設定されており、その回数を迎えると分裂ができなくなることにより老化が発生するという説です。

確かに細胞分裂を繰り返すため、細胞に寿命があるかのように思われますが、病気の多い脳と心臓はどうでしょうか?この2つは分裂をしないと言われています。

分裂をしない脳、心臓は病気にかかりにくいはずです。しかし脳と心臓の病気は主な死亡原因となっていることを考えると疑問を感じます。

②生命活動速度理論説(酸化ストレス説)

激しく動いたり、十分な休養をとらないことで、酸化ストレスの原因となる活性酸素を除去することができなくなり、老化が進むという説です。

体内の酸化ストレスが増加すると動脈硬化、糖尿病、癌などが発生しやすくなると言われています。

ネズミなどの小さい動物は、ちょこまかと早く動き回るため、酸化ストレスにさらされ寿命が短くなり、象などの大きな動物は動きが遅く、長生きだというのです。簡単に言えば、せわしなく動く小動物は短命で、のんびり生きる大型動物は長命だという説です。

確かに、一般的には大きな動物の方が長生きですが、酸化ストレスの多い、少ないが寿命に関係するというデータはなく、逆の証拠はいくつも出ています。

例えばコウモリは体は小さいのに、45歳ぐらいまで生きています。またネズミのなかでも、ハダカデバネズミの寿命は約30年。しかも死ぬ直前まで病気にかからない、ぴんぴんコロリの生涯を送ります。酸化ストレスまみれなのに長生きなのです。酸化ストレスにさらされていますが、タンパクが傷つきにくいようです。

③タンパク質劣化説

酸化ストレス説を踏まえ、タンパク質劣化説が注目されるようになってきました。人間の体は10万種類にも及ぶタンパク質から出来ています。そのタンパク質の品質の働きが落ちてくることが老化に繋がるという説です。

それぞれの場所で、それにふさわしいタンパク質が働いているのです。タンパク質の働きが落ちてくる原因の1つとして、タンパク質に糖がこびりついて出来る糖化現象が挙げられます。この糖化現象の最終段階の物質がAGE(エージーイー)(Advanced Glycation End-products)です。日本語では「終末糖化産物」と呼ばれています。

体に張り巡らされている血管も「タンパク質」でつくられています。血管の「タンパク質」が『AGE』化すると、血管の内側が厚くなり、「動脈硬化」が起こります。「動脈硬化」が進み血液の流れが悪くなり、脳の血管が詰まってしまうと「脳梗塞」、心臓の血管が詰まってしまうと「心筋梗塞」が起こります。

人間の体内にはさまざまな「タンパク質」があります。そのすべての「タンパク質」で『AGE』化が起きますので、体中に障害が出てくるのです。他にも、骨粗しょう症、アルツハイマー病、変形性関節症、更年期障害、歯周病、脂肪肝、白内障、がん、メタボリックシンドロームなど多くの病気の原因になって いることがわかっています。

このAGEを減らせば、老化は緩やかに、健康寿命も長くなると期待されています。

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