研究論文他

研究論文他、AGEに関する記事を掲載しています。

肥満とAGE

肥満は足腰に負担をかけるだけではなく、内臓の病気を招き、心筋梗塞や脳血管障害、癌などの命に関わる余病をひきおこしてしまうことをご存知ですか?それもお腹まわりにたっぷりと脂肪がついた内臓肥満が特に体には良くないようです。以前から手足が細く、体の中心部に脂肪がついた「りんご型」の肥満の方では、血糖値が高くなったり、血圧値が高くなったりする可能性が高まることが知られていました。一方でお尻が大きく、皮下脂肪をため込んだ「洋梨型」の肥満の方では、それほど検査値に異常が認められません。

なぜ、肥満のタイプにより違いが出てくるのでしょうか?実は内臓にたまってくる脂肪細胞の方が、皮下にたまる脂肪細胞より炎症を起こしやすく、糖尿病や高血圧などの病気の原因となる悪玉因子をたくさん血液中に放出していることがわかってきました。つまり、単に体重の重い軽いだけで、病気になりやすさが決まるのではなく、内臓脂肪の炎症の程度が健康状態を大きく左右するということになるわけです。

そして最近、私たちは患者さんの内臓脂肪の炎症の程度を測定することに成功しました。PET/CTという検査をおこなうと、どれだけ内臓脂肪に炎症が起こっているか、画像でとらえることができますし、それらを数値化することもできます。この検査をおこなうと見た目はあまり太っていないのに内臓脂肪の炎症がひどく、血糖値や血圧値などいろんな検査値に異常が見つかる方がいらっしゃいます。いわゆる隠れメタボです。さらに驚くべきことは250名の患者さんで検討してみたところ、AGEがたまっている人ほど、内臓脂肪の炎症が顕著であることがわかりました。どうやら、食事由来のAGEが内臓脂肪にたまり、炎症を起こして、心血管病や癌のリスクを高めているようなのです。

2016/07/25   reage

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