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11月14日は『世界糖尿病デー』

11月14日は『世界糖尿病デー』です。

世界糖尿病デーは、世界に拡がる糖尿病の脅威に対応するために、世界規模で糖尿病に対する注意を喚起しようと、IDF(国際糖尿病連合)と世界保健機関(WHO)によって1991年に開始され、2006年には国連により公式に認定されました。11月14日は、インスリンを発見したフレデリック バンティング博士の誕生日にあたり、毎年、日本を含む世界中で、糖尿病の治療と予防を広く呼びかけるキャンペーンが展開されます。

『インスリンの発見』

1920年、外科開業医のフレデリック・バンティングは犬の膵管を縛れば外分泌細胞が萎縮し、残った膵島細胞から糖尿病の血糖を下げる内分泌物質が得られるのではないかと考え、トロント大学の生理学教授で糖代謝の権威であったマクラウド教授に会いに行きます。マクラウド教授は乗り気ではなかったものの、夏休みの間だけ研究室を使うことを許可し、何匹かの実験用の犬と学生のベストを助手としてつけ、実験が開始されました。
そして、バンティングとベストの二人はついに犬の膵臓から血糖値を下げる物質を抽出することに成功しました。その後、マクラウド教授は生化学者コリップもチームに加え、検討をさらに進め、1922年1月11日にいよいよヒトの糖尿病に試すことになりました。トロント総合大学に入院していた14歳のトンプソン少年に抽出液を7.5mLずつ、合計15mLが注射されたが、血糖は少ししか下がらず注射部位の一方に膿瘍が生じました。しかし、1月23日にコリップの作った新しい抽出液をトンプソン少年に再度注射したところ、血糖は520mg/dLから120mg/dLまで下がりました。
マクラウドは1922年5月にアメリカ内科学会で糖尿病患者の治療に有効な膵臓抽出物をインスリンと命名し発表しました。1923年、バンティングとマクラウドはノーベル生理学・医学賞を受賞しましたが、バンティングは、マクラウドよりもベストの方が賞に値するとし、賞金をベストと分け、マクラウドは、賞金をコリップと分けたそうです。
最初に物質を抽出したのはバンティングとベストですが、マクラウドやコリップの力がなければ、「インスリンの発見」はなかったと言われています。

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現在、世界の糖尿病患者は4億1,500万人。成人(20-79歳)人口の約8.8%、11人に1人が糖尿病ということになります。糖尿病予備軍も含めるとその数は倍以上になるでしょう。世界の医療費の5~20%、約81兆円が糖尿病の治療の為に使われています。世界では6秒に1人が糖尿病が原因で亡くなっています。1年間にエイズで亡くなる人は150万人。糖尿病で亡くなる人は500万人。なんとエイズの3倍以上の人が糖尿病で亡くなっているのです。糖尿病の治療としては血糖を下げる薬の内服やインスリン注射が挙げられます。しかし何よりも大切なことは、体重、血糖、血圧、脂質を包括的に管理すること。その為に必要なことは生活習慣を正すことです。糖尿病の重症化予防のためには早期発見、早期治療が重要ですが、医療期間や検診で糖尿病といわれたことのある人の中で「治療を受けていない」人の割合は40代の働き盛り世代で最も高く、約5割は未受診または治療中断という状況です。

2017/11/14   reage

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